
正しい料理教室のあり方
私は今年で料理教室に通って5年目になる。しかし、「レシピを配り、先生が教卓で作り、同じものをグループで作る」ということの繰り返しは、あまりに工夫がなく、テレビの料理番組や本を見て作るのに比べても、メリットが少ないと感じる。4人で同じものを作ると、分担作業になってしまい、1人ひとりは全工程に関われるとは限らない。
大体が、別個の料理をそれぞれレシピを見て習得していくのは馬鹿らしい。「○○するのは何のためか」「○○な味を出すにはどうすればよいか」などの細かいノウハウの積み重ねとして存在するべきものであり、「コクを出すには炒めてから煮る」「カラッと揚げるには最後を強火で仕上げる」などの知恵の集大成なのだ。
では料理教室とは、本当はどのようにあるべきか? まず、できあがりの料理を食べさせるのである。次に、「この料理の材料は何だと思いますか? 使ってあると思うものを、思いつく限り書いてみて下さい」と、やる。そして、正解発表である。このプロセスは、自分で考えてから答えを聞くので、スッとアタマに入るであろう。さらに、味から材料を当てるという、実際の生活での料理では非常に役立つ能力が磨かれる。
正解の材料が発表されたら、次は、その材料を配って、思った通りに作らせるのである。見本と同じ味にするために調理の順番や器具の選択、調味料の配合などを工夫するであろう。正解は一つではないかも知れないし、正解よりもおいしいもの、自分の好みにあったものを完成させる生徒もいるだろう。そうして、最後に正解のレシピを発表して、教卓で調理の実演をするのである。
2005.11.8(火)