
塩原温泉郷(十数の温泉から成る)の塩の湯に、柏屋旅館と明賀屋本館という二つの旅館がある。今回は柏屋旅館の方に宿泊した。この地には以前もう一つ旅館があり、それは今でも廃旅館のまま佇んでいる。かつては塩原温泉に訪れる客の3分の1が塩の湯に泊まったと言われるらしい。
柏屋旅館は、7つの露天風呂がすべて貸切で利用できる(貸切でしか利用できない,貸切料金は無料)という旅館であるが、中でも「川岸の湯(写真)」は、かなり急で古くて危険な階段を百段以上降りていく場所にある。塩の湯で最も古いと言われる浴槽で、遺跡の風呂に入っているような感じがする。気持ちのよい風呂だった。
となりに見える露天風呂(互いに、裸身も十分見える)が、実は明賀屋の風呂だと後に聞いてびっくりした。柏屋の母屋と、そこから屋内の急な階段だけで行ける「川岸の湯」の間に、明賀屋の露天風呂があるのである。位置関係が分からず狐につままれたようだったが、途中で階段が交差していることを別のWebページで知った。
当初、明賀屋と柏屋のどちらに泊まるかで迷った。それは、明賀屋の自慢の河原の露天風呂の写真を見ると、とても良さそうだからだ。しかし、実は柏屋旅館の川岸の湯と双子のような風呂だと分かった。柏屋旅館にして良かった、と思った。同じ風呂に入ったも同然(しかも貸し切りで)と思えたからだ。(明賀屋の風呂の方がきれいなのかもしれないが、立地はほとんど同じ)
ちなみに、旅館内の設備や、サービス・料理に期待するなら、明賀屋の方が多分おすすめである。秘湯ムードと風呂そのものに期待するなら、柏屋旅館だろう。要は好みの問題なのだが、選択に迷った人にこの風呂の位置関係などの情報は有用だと思うので、記しておく。