迎撃はやめた方がよい
本当に日本に、「ミサイル」が兵器として着弾する場合ならともかく、今回のような場合は、迎撃はやめておいた方がいいと思う。
まず、本当に「人工衛星」なのかもしれない。ミサイルである確証もなく打ち落とすと、後々交渉上、負い目になる可能性がある。
それに、迎撃が成功する可能性はそんなに高くないのだ。わざわざ打ち落とす必要のないものを迎撃して、失敗すると、迎撃システム自体の信頼性が問われ、また、敵国にも「どうせ迎撃できない」というデータを与えることにつながり、今後の展開が非常に不利になる。
北朝鮮は、「迎撃は戦争」と見なし、東京に核爆弾を撃ち込むことを仄めかす発言をしている。これは、決して笑い事ではない。搭載可能な弾頭を北朝鮮が保有していることはほぼ確実で、ノドンの命中率は決して悪くないそうだ。そして、何よりも北朝鮮は、やりかねない国である。
「どうせ性能が悪くて当たらない」などとバカにする者もいるが、東京を狙って、千代田区に落ちなくとも、陸地に着弾すれば、被害は相当に深刻でなのである。短期的には、医療スタッフや病院の不足、交通網の寸断、パニック。1つ飛んでくれば、当然、2発目を心配する。このときこそ、本当の迎撃システムの出番なのであるが...
直接影響がなかった地域でも、もはや仕事も何も手に付かない状態になろうだろう。長期的にも、農業などの被害は深刻で、ただで狭い国土に、数十年間は作物が作れない地域が何県もの単位でできるであろう。
それでも迎撃するなどとバカなことを言っているのは、麻生首相が政権浮揚のためにこの問題を利用しようとしているためなのではないか。支持率を上げるには、ナショナリズムの高揚を刺激するのが手っ取り早いだろうから。
2009.4.1(水)